政府の予算執行の無駄や事業効果を外部有識者が公開点検する秋の行政事業レビューが行なわれた。基金は単年度予算の例外として扱われていて、各省庁の隠れ財産と化している。2022年度末時点で基金事業は180超あり、残高は計約16兆6千億円にも上る。しかも、基金の約3割は期間の定めがない。有識者から基金の改善を求める指摘が相次いだという。それを受け、河野太郎行革相が「国が中長期的な政策推進のために積み立てている基金事業に関し、全ての基金で点検、見直しをする」と表明した。同時に、成果目標や検証のサイクルも設定すべきだとの認識を示した。ようやく民主党政権時代の事業仕訳が実を結びつつあるようだ。河野太郎行革相の本来の仕事がやっと始まることになる。
コメントをお書きください