旧統一教会被害者救済に長年取り組んできた紀藤弁護士が「今年の3大失敗記者会見」を挙げ、その特徴を解説している。今年の3大失敗記者会見は、日大、ジャニーズ、統一教会だと言う。3会見ともいわゆる「やめ検」が同席しているのが特徴だと指摘している。日本大学アメフト部の薬物事件の対応にあたってきた沢田康広副学長、旧ジャニーズ事務所の会見に同席した木目田裕弁護士、旧統一教会の福本修也弁護士はいずれも元検察官の経歴を持っているやめ検だ。事実調査の真剣度において際立つ違いがあるという。日大は第三者委員会を設置したので、事実調査において軍配が上がる。ジャニーズは、法を越えた補償をし時効主張はしないのは評価出来るが、第三者委の設置がないため調査が不十分で責任の所在が曖昧で信頼性に欠ける。旧統一教会は、法の範囲内でしか補償せず、裁判も辞さず、時効主張もするとしているので、不誠実さが目立っている、と。結局、検察官は犯罪認定には強いが、やめ検は弁護には弱いということらしい。3会見の失敗はやめ検を頼ったことが徒となったと言えそうだ。
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