阪神タイガースが18年ぶりにセ・リーグ優勝を成し遂げた。パ・リーグでは明日オリックスが勝てばパ・リーグ優勝となる。共にクライマックスシリーズを勝ち抜いて日本シリーズに進出すれば大阪ダービーだ。関西は大いに盛り上がることだろう。それにしても阪神タイガースが優勝するとは意外だった。昨年のシーズン始めの矢野監督退任宣言による阪神選手のモラールダウンは甚だしかった。もう当分立ち直ることはないだろうと思っていた。ところが、今年は自前で育成した20代の選手の活躍が目立った。選手を育てることが下手な阪神が選手を育てたのだ。8年前にオーナーが「ドラフトで素材の良い選手を取り、育てて、自前の骨太なチームにしよう」と大号令をかけたとのこと。更に岡田が監督になった。岡田は、選手との関係性などで私情を挟まず、戦術を含めてより良い結果が出る確率が高い方を選ぶ。ポジションや打順を固定し、選手に集中出来る環境を整備した。その努力が実ったのだ。オリックスも同じだ。若手の選手が成長しチームを引っ張っている。常に選手ファーストを考える中嶋監督の存在が大きい。阪神とオリックスの対極にいるのが巨人だ。金の力で有力選手を集めるが、チームとして機能しない。一層のこと、巨人は岡田監督か中嶋監督を招き、選手の育成方法から学ぶ必要があると言える。
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