組閣に2つのサプライズ

岸田首相が改造内閣会見で「明日は今日より良くなる国を目指す」と宣った。更に「この2年間、国民の声を丁寧に聞き、協力しながら、新しい扉を開いていく取組を進める毎日でした」と発言した。そうだろうか?果たして、国民の声を聞いただろうか?新しい扉を開いただろうか?岸田の発言は枕詞が多過ぎる。実体が伴っていない。「明日は今日より良くなる国を目指す」という言葉は「今まで何もやってこなかったのだから、これ以上悪くはならない」という風に聞こえる。Yahoo!ジャパンの「みんなの意見」では「全く期待しない」が90%強を占めている。今回の組閣には、2つのサプライズがあった。1つは、木原副官房長官を外したこと。木原が殺人事件を権力で闇に葬ったことは「事実は小説よりも奇なり」に書いた通りだ。でも、木原は岸田の知恵袋だから岸田は更迭出来なかった。やむにやまれずの人事だから、今後岸田は相当ブレることになるはずだ。もう1つは、文科相に盛山正仁議員を充てたこと。文科省は旧統一教会の解散命令請求に向け詰めの段階にある。ところが、盛山は旧統一教会とズブズブの関係にある。教団との関係をひた隠ししていて更迭されたあの山際二世とも言われている。盛山の文科相就任は、旧統一教会に解散命令は出さないということと同義語だ。「全く期待しない」を通り越し「これ以上日本を悪化させるな」が満票を得そうな気配だ。

(追記)

岸田は組閣の裏で木原副官房長官を自民党幹事長代理と政調会長代理を兼務させる方向で調整に入っているとか。つくづく岸田は姑息な輩だと思う。