パソコンを操作する時、画面から発する目に悪いブルーライトを防御すべきとゆうのが常識だった。そのためフィルターやブルーライトカットメガネが良く売れていた。でも、最近はブルーライトのブの字も聞かなくなった。どうやら科学的根拠が無いようだ。メルボルン大学の研究者の発表によると「ブルーライトフィルターレンズでカット出来るのは、画面などから放出されるブルーライトの10~25%のみで殆ど効果が無い。カット量をより増やそうとするとレンズの琥珀色が強くなりすぎ、色の見え方に相当大きな影響が出てしまう」と指摘している。ブルーライトカットメガネで一躍大手の仲間入りをしたのがJINSだ。発売1年で100万本も売ったのだ。ところが、この研究結果にJINS株が急落する気配は無い。それもそのはず。もっと前にブルーライトカットメガネは烙印を捺されていたのだ。2021年度に合計約9,000本のブルーライトカットメガネを3年間公立小中学生へ寄贈する計画があった。しかし、日本眼科学会などから「太陽光がカットされることで、子どもにとってはむしろ近視が進行する懸念がある。アメリカの眼科アカデミーによると、ブルーライトカットメガネに眼精疲労を防ぐ効果は認められず、そもそもブルーライトが目に悪いという科学的根拠は無いとされている」と意見書が出された。これを受けてJINSは、メガネ寄贈計画を中止したという。曖昧な科学的根拠が独り歩きすることは良くあることだ。科学的根拠を一度疑う必要がある。
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