全英オープン女子ゴルフの惨敗理由

全英オープン女子ゴルフは、リリア・ブ(米)選手が通算14アンダーまで伸ばして優勝した。日本勢のトップは岩井明選手と畑岡選手が2アンダーで11位に終わった。期待の山下選手はイーブンパーで21位に沈み、他の日本選手も苦戦を強いられ、アンダーパーで回ることすらできなかった。今大会は日本選手の活躍が期待されたが、何故惨敗に終わったのだろうか。答えは簡単だ。Walton Heath Old Courseが日本選手にとっては難し過ぎたのだ。深いバンカーが数多く配置され、ラフも深い。入れば必ずペナルティが待ち構えている。しかも、フェアウエイは狭く、落とし所の両側には深いバンカーとラフがある。針の穴を通すような正確性が要求される。強い精神力と高い技術が無ければ克服出来ないのだ。翻って日本のゴルフコースはどうだろうか。右にバンカーがあれば左はセーフティゾーンが設定されている。ミスしても逃げ道があるのだ。深いラフなど滅多に無い。イージーなのだ。日本プロ女子ゴルフ協会JLPGAを筆頭に冠大会のスポンサーがイージーなコース設定を望んでいるのだ。四苦八苦してスコアに苦しむよりは、バーディー量産で華々しい方がファン受けするからだ。世界を目指すのであれば、JLPGAが難しい設定に指導すべきだ。日本の女子プロゴルフが世界で活躍出来ないのは、JLPGAが足を引っ張っているからだと言えそうだ。