昨日の四十九日の続き。日本の仏教宗派の数は多いが、殆どの宗派は四十九日で霊から仏になりお墓に入る。四十九日の間、故人はネチネチと毎週裁判にかけられるのだから、死んだ後も苦労する。でも、四十九日を待たずに、即仏になれる宗派もある。浄土真宗だ。浄土真宗と言えば、親鸞の「善人なおもて往生す、いわんや悪人をや」が有名だ。この悪人とは犯罪者のことではない。自分は悪い行いをしたと自覚していて、それでも仏様にすがって極楽に行けるように願っている人のことを指す。悪行をしても、一心に仏様にすがれば極楽に行けると発想転換したのが親鸞の浄土真宗だ。だから、各宗派の中で浄土真宗の信者数が最も多いのだ。因みに、1位が浄土真宗の西本願寺派792万人で、2位は東本願寺派791万人で、3位は浄土宗602万人で、浄土真宗が飛び抜けている。西本願寺派と東本願寺派に分かれているのは、徳川家康が大名より勢力のある浄土真宗の分断を図ったからとのこと。一方で最近では無宗教派が増えている。我が家も無宗教なので、葬儀は献花だけとし、墓は流行りの樹木葬にしようと考えている。自分は分骨して平塚の海に海葬してほしいと望んでいる。子ども達が墓参りなどするよりも、平塚の海を見たときに、ここに居るんだなあと思ってくれれば、それだけで充分だと思うのだ。
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