ブロックチェーンを使ったWeb3を研究現場に活用する新しい取り組みが注目されている。分散型科学という。昨年米国の有名ベンチャーキャピタルが分散型科学を紹介したのを契機に、投資家たちが注目し、米国を中心に既に40以上のプロジェクトが立ち上がっている。日本でも4月16日に東京・渋谷で分散型科学・東京が開催される予定だ。分散型科学とは、分散型の技術を使ってサイエンスの課題を解決するムーブメントだ。分散型科学では、メンバー一人ひとりが決定権を持った自律的に運営される組織DAOが中心になり行なわれる。DAOは企業から資金の供給を受け見返りに特許などを企業に渡す。投資家はDAOに資金提供し見返りに暗号資産を得る。研究者はDAOから研究資金を貰いデータ・研究成果をDAOに渡す。その他の参加者はDAOに貢献し暗号資産を受け取る、という具合だ。バイオ、製薬系ではこの取組が進んでいる。長寿研究に特化したVitaDAOは、今年1月に米製薬会社のファイザーなどから約5億4000万円の投資を受けたことを発表している。分散型科学の夜明けは近い。
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