岸田首相が再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議で「ペロブスカイト型太陽電池」と呼ばれる次世代太陽電池パネルを2030年までに普及させる方針を打ち出した。このペロブスカイト太陽電池を開発したのは日本人の宮坂博士とその弟子だ。薄くて軽量、曲げることもできる。宮坂博士には、ノーベル賞候補の呼び声もあがっている。でも、日本政府のアクションは遅すぎるのだ。日本の発明なのに、世界はすでに大きく動き出し、中国では大量生産への動きも具体化しているのだ。ペロブスカイト太陽電池は、薄くて軽くて曲げられる。発電効率はシリコン太陽電池に追いついた。ペロブスカイト太陽電池の発火点となったのは宮坂博士の論文「ペロブスカイトを可視光の増感に用いる太陽電池」だったという。この論文は世界各国の賞を受賞している。ノーベル賞も十分視野に入ってきたと見るむきもある。リチウムイオン2次電池の吉野氏に続いてほしいと思う。個人的には、かつてチタン酸バリウムのコンデンサー開発・製造に携わったことがある。チタン酸バリウムの結晶構造はまさにペロブスカイト。4~5年ほどペロブスカイトと向き合った経験がある。ペロブスカイトと聞くだけで、ペロブスカイト型太陽電池は成功してほしいと思って止まない。
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