WBCの準決勝ラウンドで日本がメキシコと対戦し、6対5で日本が勝った。9回裏の日本の攻撃、不振だった村上選手が劇的な2点タイムリーを打ち日本のサヨナラ勝ちとなった。先頭バッターの大谷選手が気迫の2塁打。大谷選手は、日本ベンチに向かって「カモン」と吠え、日本チームを奮い立たせ、それに村上選手が応えたのだろう。メキシコは敗れたが、ギル・メキシコ監督は試合終了後「Japan advances, but the world of baseball won tonight.(日本が勝った。しかし、今夜の試合は野球界そのものの勝利だ)」と称賛した。敗戦監督の清々しい言葉だった。この素晴らしい試合内容で野球界は更に盛り上がるぞと称賛した訳だが、一方でWBC運営当局を批判している。米国で行われる準々決勝の2日前に日程変更が行われ、メキシコは当初の想定より1日前倒しで試合をすることになった。これに対しジル監督は「プレーするうえでは100%不利になる」と異議を唱えていた。日程変更はテレビ局のエゴだ。米国戦を土曜日に行なった方が視聴率を見込めるからだ。アメリカファーストの典型例だ。思い起こせば、第1回目の大会からアメリカファーストのルールが適用された。野球はアメリカファーストから、なかなか抜け出せない。
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