アベノマスクの「単価」と「数量」の開示を求めた訴訟で大阪地裁が、不開示の取り消しを命じる判決を言い渡した。アベノマスク配布事業は、佐伯首相秘書官が「全国民に布マスクを配れば、不安はパッと消えますから」と安倍に進言したことから始まった。543億円の税金を使って布マスク2億枚を随意契約し、8千枚が在庫となり、5億円かけて無償で希望者に配った。我が家にも送られてきたが、周りで使っていた人は一人もいない。公文書管理法は行政機関の職員に対し、経緯も含めて意思形成に至る過程、および事務や事業の実績を合理的に跡付け、検証することができるよう文書の作成を義務づけている。特に随意契約は詳細な経過を残すべきものだ。国は文書は廃棄したので残っていないと主張。やっと出てきたのが単価と数量が黒塗りの文書。いかに国の発注が杜撰だったかが良く分かる。思い起こせば、安倍政権時代に義務である議事録を残さないことが定着してしまった。アベノマスクは黒塗りではあるが文書が残っていたから良い方だ。安倍回顧録で安倍は「わたしは政策として全く間違っていなかったと自信を持っています」と語っている。でも、回顧録の内容は主観そのもの。検証にはならない。判断するのは国民だ。安倍は相当悪しき風習を残したと言える。
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