NYタイムズに成田悠輔の「高齢者は集団自決した方がいい」という発言が載り、世界的大炎上している。成田とは、最近時々テレビのコメンテーターとして出て来る丸と四角の眼鏡をかけたあの人物だ。イェール大学助教授兼実業家と紹介されている。それにしても「集団自決した方がいい」とは物騒だ。この人物は何を言いたかったのかを知りたくなり調べてみた。一言で言うと、世代交代が進まない日本の欠点を指摘する過程であえて持ち出した過激な発言のようだ。大雑把に言うと成田の主張は3つある。1つは、日本の失われた30年の原因は進まない世代交代であること。1つは、少子高齢化は日本にとって最大の危機であること。1つは、尊厳死の合法化や延命治療への保険適用の見直しの議論を始めるべきであること。自分も、日本の一番の問題は、戦後の高度成長期の常識を背負ったままの古い考え方を持つ人たちが、政財界で大きな力を持ち続けていることにあると感じている。世代交代を加速させるべきと思っている。そこで気付いた。あの過激な発言は「日本人よ目を覚ませ」というショック療法なのだと。自分も見事に成田の罠にはまって、世代交代の遅さを再認識させられた次第。これを契機に新陳代謝が進むことを願いたいものだ。
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