東京五輪の談合事件で組織委元運営局次長が逮捕された。立件対象の受注総額は何と史上空前の400億円に上るという。スポンサー選定などで2億円の賄賂を受け取り受託収賄罪で起訴された高橋元理事の汚職事件の捜査でこの談合事件が浮上した。始めはテスト大会での1億円だったが、本大会に至り400億円に膨らんだとのこと。逮捕者は組織委元運営局次長の他に、電通スポーツ局長補、フジテレビ子会社専務、イベント制作会社専務で、不当な取引制限の疑いだ。400億円もの大金を、次長一人の判断で出来る訳が無い。五輪組織委員会の上層部には、闇バイト強盗殺人の渡辺のように事件を指揮っていた輩がいたはずだ。次長の逮捕はトカゲのシッポ切りかもしれない。東京五輪組織委員会は昨年6月に解散し、残った業務を引き継いだ清算法人も3月末で業務を終了する。これで何もかもが有耶無耶になる。まるで出来の悪い政界・刑事物ドラマを見ているようだ。でも、将来きっとドキュメンタリー作家が、見応えのあるストーリーに仕上げるに違いない。
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