このブログ「日本最古の共産党の行く末」にも書いた日本共産党の党員に、最も重い除名処分が下された。書籍「シン・日本共産党宣言:文春新書」で、全党員参加の党首選を提唱し、志位委員長が委員長職を20年以上続けていることは国民の常識からかけ離れていると言及しただけなのに。この党員に対し、共産党側は機関紙「しんぶん赤旗」紙上で藤田健編集局次長が「党の決定に反する意見を、勝手に発表することはしないとした党規約に違反する」と反論した。志位委員長は記者会見で「赤旗の論説に尽きる」と強調した。小池書記局長も「党を攻撃する分派活動と見なさざるを得ない」と処分の正当性を主張した。やっていることはスターリンと変わらない。これでは日本共産党は100年経っても開かれた党にはならない。しかし、この党員の主張は共産党への攻撃なのだろうか。いや、共産党存続のための援護射撃であり、権力を固持する共産党幹部への攻撃と見るべきだろう。いずれにしろ、民主的選考をやるべきだという意見を排除するのが日本共産党だということがハッキリした。次回の国政選挙の行方が楽しみだ。
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