多摩地域で水道水に利用していた井戸水から発がん性が疑われる有機フッ素化合物PFASが検出され、住民の85%が米国で定める血中濃度指標値を超えていたことが判明し問題になっている。PFASとは、ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物のことで、4700種類以上の人工的に合成された有機フッ素化合物群の総称だ。自然界で分解されることがほとんどないため「フォーエバーケミカル=永遠の化学物質」とも呼ばれている。体内や環境に蓄積し健康被害を及ぼす。欧米では製造や使用の規制が進んでいるが、日本には暫定指針しかないのが実情だ。ニュースでは汚染源は不明としている。しかし、横田米軍基地であることは間違いない。PFAS汚染は、数年前から横須賀、普天間、三沢、厚木の米軍基地で起きている。アメリカ軍基地の中ではジェット機事故や訓練などでPFASが含まれる泡消火剤が使われてきたことが分かっている。それが適切に処理されずに基地外に流出したのだ。もはや地方の問題ではない。岸田政権が前面に立って早急に米国と対処する必要がある。
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