10年に一度の大寒波が日本列島を襲うから備えてと、数日前から気象庁は訴え続けてきた。それが現実になった。大寒波でJR西日本の電車が立ち往生し、乗客約7000人が最大10時間も車内に閉じ込められた。JR西日本が謝罪したが、安全管理上のミスが目立つ。トラブルの直接原因は積雪量の見込みが甘く線路の切り替えポイントの雪をとかす融雪器を作動させなかったこと。正確に言うと、積雪量を読み違え、融雪器の作動が遅れ、ポイントの切り替えが出来なくなったためだ。更に、乗客の誘導が大幅に遅れた。夜間の降雪の中で乗客を降ろすことに躊躇して、降車の判断を行うまでに長時間を要してしまったと謝罪した。要するに、JR西日本の全員が判断を先送りしたということだ。何か福知山線事故後の対処を思い起す。まッそういう企業体質なのだろう。閉じ込められた乗客には、とんだ災難だったと言えそうだ。でも、それにしても乗客は何故缶詰状態の中で10時間も耐えたのだろう。これは5分や10分止まったという平時の問題ではない。非常事態だ。非常時には自分の安全を他人に委ねるべきではない。10時間も耐えた行動に怖さを感じる。
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