東京電力が電力の「規制料金」の値上げの認可を国に対して申請したと発表した。電力料金は燃料費アップのためとして、これまで何度も値上げしてきた。でも今までの値上げで認可を申請したというニュースは聞いたことがない。何故今回は国への申請が必要になるのか不思議に感じた。そこで電力の「規制料金」なるものを調べてみた。「規制料金」とは「値上げはその額までしか認めない」というマックス料金だ。言い方を変えれば、その額までは自由に値上げが認められるということになる。日本は海外の石油・ガスに依存している。従って電力原価はもろに燃料費の影響を受ける。そのため、燃料費調整制度が導入されている。6ヶ月前から3ヶ月前の燃料費の平均を基準燃料単価といい、今月は基準燃料単価+50%の範囲ならば申請無しに値上げ出来ることになっている。もし、燃料費が急騰しその範囲を超えた場合は、電力会社は国に値上げの申請が出来るのだ。これが今回の「規制料金」の値上げ申請なのだ。この制度であれば、電力会社は燃料費の高騰に悩むことは全く無い。燃料費が上がれば、電力料金に転嫁するだけなのだから。電力料金の仕組みは、どうにかならないものなのか。
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