上原浩治と藤川球児が日本プロ野球名球会入りした。名球会には、200勝、2000本安打という入会資格があったことを覚えている。1978年に「社会の恵まれない人達への還元とプロ野球の底辺拡大に寄与する」という目的で設立された。設立当初は金田正一が取り仕切り、正月にハワイで宴会をするのが目的のお気楽集団だったと思っていた。ところが、金田が抜け組織化すると、野球振興と社会貢献に取り組み始めたようだ。実績を残した名選手が、子供たちの育成に関わったり、社会貢献活動をすることは良いことだと思う。ところが野球は進化している。200勝、2000本安打だけが入会資格とは言えなくなった。そこでセーブ王の佐々木主浩を入会させるため、資格に250セーブが加えられた。更に、2019年に特例会員が設けられた。資格要件は、名球会の入会規定に相当する記録保持者として理事会からの推薦を受け、かつ会員の4分の3以上の賛成だ。そして今回目出度く、上原浩治と藤川球児が特例会員になれたという次第。上原は、投手は分業化しセットアッパーやクローザーも重要だし、打者で2000本安打には達しないが本塁打を500本打つ選手もいる。入会資格を満たす一流選手の基準を下げるのではなく、一流選手の幅を広げる発想で、明確な新基準を作ってほしいとコメントしている。その通りだと思う。特例資格の上原が名球会を改革しそうな気がする。
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