塩野義製薬が開発した新型コロナウイルスの国産軽症・中等症患者向け飲み薬「ゾコーバ」が日本で初めて緊急承認された。咳、発熱などの症状改善効果とウイルスを減らす効果があるという。症状を改善する期間が8日から7日に短縮され、ウイルスを減らすので重症化予防効果もあるようだ。重症化リスクのある人を対象とする内服薬は既に有るが服用はリスクのある人に限られている。だが「ゾコーバ」は重症化リスクがない人に使えるので、多くの人を対象に出来るメリットがある。但し、妊婦、腎または肝機能障害でコルヒチンを投与中の患者、併用禁止の薬を服用する人には使えない。それ以外にも課題がある。処方薬のため、症状が出たら即服用という訳にはいかない。発症したら検査キットを取り寄せて自己検査で陽性を確認する。その後、陽性者登録センターに登録する。症状が改善しないと登録センターに相談し医療機関を受診する。ここでやっと「ゾコーバ」にたどり着けるが、4~5日は経ってしまう。でも「ゾコーバ」の服用は発症から3日以内が好ましいとされている。間に合わないのだ。しかし、「ゾコーバ」の有効性が認められれば、解決する課題だろう。いずれにしても、「ゾコーバ」の有効性を確認することが先決だ。
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