舘ひろしが主役のマイナポイントのCMに、新庄剛志と松坂大輔が加わった。河野太郎がマイナカードの普及にシッチャキなのだろうとは憶測出来る。でも、河野太郎も館も新庄も松坂も、現状認識が甘いというか、先を見る目が無いと思う。岸田政権は、マイナカードに健康保険証と運転免許証と合体させることを最優先で取り組むことを方針とした。でも現状のマイナカードの普及に、それだけの価値があるのだろうか。マイナカードのシステムは古過ぎる。毎年ねずみ算的に百億円規模の経費が発生しているのが現状だ。健康保険証と運転免許証と合体させる度にカードを作り替えることになり、膨大な予算が必要となる。高コストの原因は、特定のベンダーに依存しているからだ。これを各省で横断的に共通クラウド化すれば、大幅なコストダウンが出来るのだが。でも、問題はセキュリティだ。河野デジタル相は、ガンタレなマイナカードを普及すべきではない。共通クラウドをセキュリティのあるものに仕上げることこそ仕事のはずだ。今なら間に合う。マイナカードの健康保険証と運転免許証の合体化は岸田が公約したこと。河野の仕事は、マイナカードを普及させること。であれば、現マイナカードのシステムを否定し、信頼の置ける共通クラウドを構築し、マイナカードを定着させることこそ、真の仕事と言える。果たして河野に決断出来るのだろうか。次期首相の椅子がかかっているのだが。
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