はごろもフーズが下請けの興津食品に約8億9700万円の損害賠償を求めた訴訟で、静岡地裁が約1億3千万円の支払いを命じたとのニュース。事の発端は、2016年山梨県内のスーパーで販売されたツナ缶にゴキブリが混入していたことが判明したこと。ゴキブリは手足も切断されない状態でそのまま入っており、加熱された形跡があったので製造工程で混入した可能性が高いと判定された。興津食品の工場はクリーンルーム仕様。入る時はエアシャワーを浴びる。でも昼休みに空の缶をラインに放置したままだったので、入ってしまったと推定されている。因みに、ゴキブリ混入は、この1件だけ。このゴキブリ混入について、はごろもフーズは売上高が減少し、緊急コールセンターの設置や購入者への返金などの負担も強いられたとして、約8億9700万円の損害賠償を提訴した。結局、下請けの興津食品は、たった1匹のゴキブリ混入で約1億3千万円も賠償する羽目になった。ゴキブリ1匹の混入は管理上問題だが、1億円以上の賠償が伴うものなのだろうか。もし、興津食品が故意に業務妨害をしたのであれば8億円以上の賠償が適当だろう。しかし、はごろもフーズが8億円以上の賠償を請求するからには、相当の管理支援があるべきだったと思う。自分が20数年前静岡に居た頃、はごろもフーズの社長の美談を聞いたことがある。だからズッと、はごろもフーズは良い会社だと思っていた。人は世に連れ世は人に連れということか。残念。
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