旧統一教会の問題が発覚して以降、教団との関係を報道で指摘されるたびに追認と釈明を繰り返し続けた山際経済再生担当相がやっと辞任を表明した。後出しジャンケン王とも呼ぶべきだろう。テレビでは、本人が辞任を表明したと報道されている。でも、真相は更迭だ。山際は麻生派だ。まず麻生に自身の進退を相談した。麻生は「任命権者は岸田首相だ」と突き放した。岸田は麻生に電話で山際を交代させる方針を伝え、麻生も了承した。そこで岸田は山際を官邸に呼び、クビを伝えた、というのが真相のようだ。それにしても、2ヶ月間もグダグダとやっていた。岸田のキャッチフレーズは「決断と実行」だが、決断も実行も出来ないことの証しとなった。山際は、経済再生担当、新しい資本主義担当、スタートアップ担当、新型コロナ対策・健康危機管理担当、全世代型社会保障改革担当、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)だった。しかし、新しい資本主義の説明すらも出来なかった。新型コロナ対策は厚労省におんぶに抱っこだった。しかも、来月の国会の補正予算の裏付けとなる総合経済対策の責任者だった。中身がスカスカなのは目に見えている。結局、岸田の優柔不断さが国政に害を及ぼしている。
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