トラス英首相が与党・保守党党首の辞任を表明した。英国では第1党の党首が首相になるので、首相辞任表明となる。首相就任から44日で辞意表明とは、英国の政治史上で最短となる。いや、世界新記録を更新したかもしれない。世界の笑われ者となるかもしれない。思い起こすと日本でも、安倍長期政権の前は、1年日替わりだった。第3次小泉に始まり、第1次安倍、福田、麻生、鳩山、菅、野田と、7年も続いた。そして国民は一か八かを賭けて長期政権に期待した。それがあの7年超にわたる安倍政権だった。でも、その後の菅も1年足らずで終わり、岸田の登場になった。岸田は1年をクリヤーしたものの、2年は持ちそうもない。短期政権は国にとって不安定であることは間違いない。では、日本の1年と英国の44日の違いをどう評価すれば良いのだろうか。日本の1年は「折角首相になったのだから」という温情がある。でも、英国は「ダメなものはダメ」と手厳しい。トラスにとっては残酷だが、英国の判断の方が日本よりも物事に対し真摯であると感じる。引きずらない政治こそ、現代政治の肝だと思う。日本も即刻岸田のクビをすげ替え、打開を図るべきだと思うのだが。
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