かんぽ生命保険が、禁じ手の自爆営業に再び手を染めているとの報道。かんぽ生命と言えば、3年前に不適切販売が問題になり、金融庁による業務停止命令を受け営業を停止していたが、今年の春に営業を再開したばかりだ。それも懲りずに、営業実績を上げるために社員が本来不要な保険の契約を自腹で結ぶ自爆営業も復活させたとのこと。日本郵政グループ社員向けキャンペーンと称して、インナー商戦を実施。新規契約者には抽選で、電気ケトルやトースターが当たるというもの。そもそも電気ケトル欲しさに保険に入る者などいるはずがない。見かけはキャンペーンという実質的な自爆営業の強制だ。不適切営業が行われていた以前と較べ、自爆をインナーに、ノルマを目標に言い換えただけだ。しかも、キャンペーンの資料には「社外への周知は行なうな」との注意書きがあるというから確信犯だ。たしか、3年前の騒動で、再出発するためにトップが入れ替わり、増田元総務相がCEOに就いたはず。増田は一体何をしているのだろう。朱に交われば赤くなる。魚は頭から腐るという諺がある。この場合、朱に交わった魚は頭から腐る、ということなのかもしれない。
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