5年ぶりにJアラートが北海道、青森、東京都島しょ部に発令された。北朝鮮が4日7時22分に中距離弾道ミサイルを発射し、28~29分頃青森県上空を通過し、44分頃日本の東およそ3200kmの日本の排他的経済水域の外側に落下した。飛行距離は4600kmで最高高度は1000kmと推定される。これに対し、政府はJアラートを7時27分に北海道と東京の島嶼部に発令。29分に青森と東京の島嶼部に変わり、42分には北海道、青森とに再変更された。Jアラートの問題点は多い。青森県上空を通過している時と発令が同時だ。アラートの役を果たしていない。発令の対象でない東京の島嶼部に発令したため、住民は驚いた。発令対象が再三変わり混乱を招いた。北海道に発令された時間には、遙か先に落下していた。余りにも遅すぎて役立たずだ。むしろ、混乱を招いたといえる。対象地区では、一斉にスマートフォンなどの警告音が鳴り響き「ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます。建物の中、または地下に避難してください。」というメッセージが流れた。だからといって、住民が避難した訳でも無い。本当に、Jアラートの発令が必要だったのだろうか。日本に着弾するようなミサイルなら撃ち落とせるはずだ。でも、撃ち落とせない恐れもあるから、Jアラートは必要だ。だが、今回のミサイルは領空高度100kmの遙か上1000kmを飛んだのだ。日本の上空ではあるが、領空ではない。政府が危険性を煽っているようにも見て取れる。いずれにしても、役に立たないJアラートの再考が必要だ。
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