千両役者もタダの三文役者に

玉川コメンテェーターが国葬での菅元首相の弔辞に対し、事実に基づかずに「電通が作った」と誤情報を吹聴したため謹慎処分となった。菅の弔辞は、お涙頂戴で評判になったが、その作成過程が明らかになりつつある。菅は本人が熟考して作ったと言っているが、コピペと使い回しと官僚のアイデアの塊だったようだ。山縣有朋の歌「かたりあひて尽しゝ人は先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」は、安倍が葛西JR東海名誉会長の死を悼みフェイスブックに綴っていたもの。この歌を利用しようとアイデアを出したのが杉田前官房副長官。要は、杉田が振り付け、安倍のフェイスブックを使いまわしたのだ。そういう事実が分かると、モヤモヤしたものが晴れてくる。最大の疑問は、大平元首相並みに要領を得ない喋り方だった菅が、何故大絶賛されるほどの弔辞を読めたのかだった。舞台裏がバレると、千両役者もタダの三文役者に格落ちだ。玉川は軽薄な言動が多い。雉も鳴かずば撃たれまいとの諺を信条とすべきだ。いや、鳴かないとコメンテェーターの仕事は務まらない。では、廃業の道しか残されていない。