国連安全保障理事会は30日緊急会合を開き、ウクライナ東・南部4州でロシア側が強行した「住民投票」を非難する決議案を採決した。米国とアルバニアが作成した決議案は、住民投票が違法であり、併合を含め4州の地位のいかなる変更の根拠となることもできないと強調し、加盟国や国際機関に対して承認しないよう求めた。採択に必要な9カ国を上回る米英仏など10カ国が賛成したが、常任理事国のロシアが拒否権を行使し廃案となった。因みに、中国、インド、ブラジル、ガボンの4カ国は対話を重視する姿勢を示し、棄権した。否決を受け、米国は国連総会の緊急特別会合を再招集し、改めて非難決議案の採択を目指すという。米国連大使は会合後、記者団に対し「否決は驚くことではないが、安保理は機関の恥だ」とロシアを糾弾したとさ。しかし、立場が変われば米国も拒否権を発動する。そもそも、国連とは第2次世界大戦の戦勝国が、自国に有利になるように創設された機関に過ぎない。当時の戦勝国だけが拒否権を持っている。それ故、国連は機能麻痺に陥っている。そろそろ、国連を廃止し、新たな国際機関を新設する時期を迎えていると思う。
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