長崎駅から武雄温泉駅間で運行する西九州新幹線が開業した。長崎駅、諫早駅、新大村駅、嬉野温泉駅そして武雄温泉駅の5駅で、走行距離66kmを約30分で結ぶ最短の新幹線だ。福岡市と長崎市を結ぶ整備新幹線計画のうち、武雄温泉駅・長崎駅間がフル規格新幹線として先行整備された。博多駅に行くには、武雄温泉駅で在来線に乗り換える必要がある。武雄温泉駅・長崎駅間は暫定開業という位置付けだが、武雄温泉駅と博多駅の間は、佐賀県との話し合いが進まず、現時点で未定となっている。九州新幹線の新鳥栖駅と武雄温泉駅を結べば一通となるのだが、整備方式や佐賀県の費用負担で揉めている。フル規格新幹線、ミニ新幹線方式、フリーゲージトレイン、スーパー特急方式、武雄温泉駅での対面乗り換えを含めた整備方式の検討が行われ、結局武雄温泉駅での対面乗り換えが採用された経緯がある。揉める原因は、長崎にはメリットがあるが、佐賀には無いことだ。西九州新幹線による長崎県と佐賀県の経済効果を評価し、その比率で建設費用を按分すれば解決する程度の問題だと思う。因みに、長崎発武雄温泉行きの西九州新幹線「かもめ」の行き先表示は、博多まで行かないのに博多となっている。気持ちだけは博多と結ばれているようだ。
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