自民党の内部点検で、旧統一教会と関係した議員数が179人と発表した経緯が分かってきた。9月7日16時過ぎの自民党本部の総裁応接室。この会議の出席者は、岸田首相、麻生副総裁、茂木幹事長、遠藤総務会長、萩生田政調会長、世耕参院幹事長の6名。全面公表か、一部公表かの議論が行なわれた。岸田は、国民への丁寧な説明が大事と考え、全面公表を主張。一方、茂木は、たかだか統一教会に挨拶をしたぐらいの議員の名前まで公開すると、火が燃え移るばかりと考え、一部公表を主張。その差が縮まらない。そこで世耕が「旧統一教会の会合に議員本人が出席した以上」の議員を公表する、では如何と提案し、出席者から賛同の声があがり、かくして179人の氏名公表となったようだ。その翌8日の閉会中審査で岸田は、従来の見解を繰り返したのみに終わり、益々疑念が深まった。記者団の質問に対し、岸田は「あとは幹事長に聞いてくれ」と焦燥感を漂わせていたという。何とも主張の弱い首相だと思う。一国のトップが「国民への丁寧な説明が大事」と考えているのならば、全面公表を押し通すべきだった。岸田の決断は「とりあえずビール」的判断が多すぎる。ひょっとすると、会議場と居酒屋の区別がつかないのかもしれない。
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