エリザベス英女王の死去に備え、英王室や首相官邸が1960年代から準備してきた行動計画が存在するという。コードネームは「ロンドン橋作戦」。死去した場合、まず女王の秘書が首相に電話で「ロンドン橋が落ちた」と伝える。その後、女王が元首を務める英連邦諸国などに知らせが届く。首相官邸などは発表から10分以内に国旗をすべて「半旗」にすると定められている。また、公共放送BBCなどメディアへの伝達方法や、英王室が死去を発表する際のホームページのレイアウトなども詳細に決められている。勿論、作戦は女王死去から国葬までの行事の手順も定めている。新国王チャールズ3世による当面の公務も作戦に組み込まれている。今回のように静養先のスコットランドで亡くなる場合も想定した「ユニコーン作戦」も用意されていて、女王の棺をロンドンに運ぶ段取りなどが定められているという。因みに「ロンドン橋が落ちた」は、童謡「マザーグース」の一節London Bridge Is Falling Downだ。英国では、60年も前から国葬の手順までもが定められているのだ。片や日本は時の首相の思いつきで国葬が決まってしまう。余りにも刹那的過ぎると思った次第。
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