森元首相の胸像作りが進んでいるという。発起人代表は、御手洗キヤノン会長で森ファミリーの一員だ。胸像を置く場所は、まだ決まっていないとは言うものの、神宮外苑地区の再開発に伴って建て替えられる新秩父宮ラグビー場のラグビーミュージアムの中が確実視されている。再開発の費用は500億円を超えるが、入札のカギを握っているのは、AOKIから賄賂を受け取り逮捕された高橋元理事だという。利権まみれの森ファミリーが蠢いていると言われている。森元首相は己の胸像に執着しているようだ。何故胸像に拘るのだろうか。森は小渕が急逝して、急遽密談で後継首相に指名された。首相としての実績も殆ど無い。だから、せめて胸像だけでも残したいとでも思っているのだろう。本人が存命中の胸像を見て喜ぶ人はいるのだろうか。本人以外にいそうもない。「こうなってはいけない」と戒めのレガシーになるに違いない。そう言えば、原健三郎元衆院議長は議員在職50年を超え、史上3人目の名誉議員称号資格者となり、尾崎行雄や三木武夫のように、国会議事堂内に胸像を建てることに固持したが、財政難で叶わなかった。もし建てていれば、何かに着け尾崎や三木と較べられ、せせら笑いされるに違いない。
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