高付加価値品へ転作が進み農業の生産性が上がっているとの日経記事。日本の農業の担い手が減り続けている。1950年に600万戸を超えていた総農家数は2020年に174万戸まで落ち込み、直近5年でも40万戸減少した。耕地面積も1960年から2020年にかけて28%減った。群馬県はキャベツ。大きさを選別する手間がなく、出荷用段ボールなどを用意する必要もなく、定額で買い取られるカット野菜に注力し、農業産出額が3割増になった。山梨県ではブドウ。価格が巨峰の倍近いシャインマスカットを増やし、収益性増減率で2位に入った。山形県では新ブランド米「つや姫」が産出額を下支えしている。サクランボの新品種「やまがた紅王」にも力を入れている。青森県のニンニクや茨城県のサツマイモも農地の稼ぐ力を上げている。農業産出額の王者は北海道で1兆3千億円。何と2位の鹿児島県の3倍近くで断トツだ。「ゆめぴりか」や「ななつぼし」は定着したし、酒米山田錦が北海道で作れるようになったのも努力の賜物だ。特産物に特化し、付加価値を上げる努力こそ、日本の農業を生き返らすコツなのだろう。とても嬉しい気持ちになった。
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