東京五輪の1周年記念セレモニーが国立競技場で行なわれた。小池都知事は「成功」と総括し「多くのレガシーを残した。大会を経て、東京は新たなスタートラインに立った」と挨拶したとのこと。6割の国民が、新型コロナ禍の下で強行開催された五輪を「よかった」と評価しているというから、成功なのかもしれない。でも、国民は、競技が行なわれたこと、無事に済んだことに対し「よかった」と言っているに過ぎない。今後の事は考えていない。多くのレガシーは残ったのだろうか。都は2900億円をかけて7施設を作った。でも有明アリーナ以外は赤字が予想されるのだ。国立競技場に至っては、維持費だけで年間24億円もかかる。サッカー、ラグビーだけでは賄えない。屋根が無いからコンサートには不向き。サブトラックが無いから世界選手権大会は開けない。無観客となりチケット収入900億円の財源をどう穴埋めするのか。結局、負のレガシーを残し、都は新たな苦行のスタートラインに立った。これらを後にして、小池都知事はやがて都を去っていくのだろう。
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