「真珠の首飾り」と言っても、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」のことではない。「真珠の首飾り」とは、中国がインド洋諸国で港湾インフラを支援する戦略を指している。将来的にインド太平洋地域に真珠の首飾りのように軍事港湾施設を作ろうとする戦略だ。まさに一帯一路の真の戦略なのだ。中国はインド太平洋地域で統治やレジリエンス、政治的不安定さの面で問題を抱える国々を標的にしてきた。貧しい国に過大な投資を勧誘し、一時的に経済を活性化させた後、経済破綻した国を支配するのだ。その代表であるスリランカがついに破産宣告をした。破産の要因は、中国の一帯一路戦略、コロナによる観光業の壊滅、ロシアのウクライナ侵略によるエンルギー価格の高騰だ。コロナ、エネルギーは世界各国共通だが、最悪なことにスリランカには一帯一路の過剰投資による財政負担がのしかかってしまったのだ。スリランカも大変だが、スリランカの後にはアフリカ諸国が続くことになる。しばらくすれば、この反動は中国に途轍もない衝撃をもたらすに違いないと思う。
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