8年前の「京都の青モミジ」に魅了されて以来、毎年5月末に京都へ行くのが恒例になった。京都は桜と紅葉が有名だ。コロナ前のシーズンの京都は中国人でごった返していた。盆地だから、夏は暑いし冬は寒い。だから京都の5月は落ち着いた雰囲気の穴場なのだ。しかも、青モミジという特典付き。だが、昨年の5月はコロナで京都に行けなかった。でも、今日から久し振りの京都旅行だ。5月は田植えの季節でもある。新幹線の車窓から植えたばかりの水田を見るのが好きだった。ところが、今年の安城当たりの車窓は何かが違う。水を張った水田の替わりに、黄金色の麦畑が一面に広がっている。減反政策で米に代わって麦を栽培する農家が増えたそうだ。日本の原風景も時代と共に変わっていくようだ。調べてみると、品種は「きぬあかり」と「ゆめあかり」。「きぬあかり」は収量が多くなめらかで、コシが強く麺向きで、「ゆめあかり」はタンパク質含量が高くパンや中華麺向きとのこと。青モミジを見る前に、黄金色の麦が見えたのも何かの縁かもしれない。
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