中国のゼロコロナ政策により、世界経済が大きな影響を受けている。以前中国のゼロコロナ政策が世界経済のリスクになると言われていたが、その通りになっている。中国はコロナの初期の封じ込めに成功した。習近平は社会主義の優越性の証左であると考えた。まさにゼロコロナ政策は習近平の看板政策になった。でも、感染力が極めて高いオミクロン株が中国でも猛威をふるい始めた。しかし、ファイザー製ワクチンの有効率が90%以上であるのに対して、中国のシノバック製ワクチンの有効率は50%程度しかない。有効なワクチンが無いのだ。習近平は強引に都市封鎖でオミクロンを封じ込めようとしている。今や上海、北京に留まらず、27都市で1.6億人が2ヶ月以上もロックダウンされている。影響は、中国国内だけではない。世界の工場と言われる中国の殆どの工場が操業停止を余儀なくされている。習近平の成功体験が足を引っ張っている。このままゼロコロナ政策を進めれば、今秋の中国共産党大会で習近平が3期目の総書記に選ばれるかは極めて不透明だ。
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