三角関数が鬼門の維新の会

衆議院の財務金融委員会で藤巻健太衆議院議員が「三角関数よりも金融経済教育を」と発言したことに批判が殺到しているという。一昔前、理工系の優れた学生たちが大量に金融業界に就職したブームがあった。この事実が示すように、今どきの金融理論の基礎は数学にある。三角関数よりも金融経教育をという思い違いは、経済を勉強したことの無い輩の発言だと感じた。ところが、本人は慶大経済学部出で前職は銀行員だ。しかも、父親はあの経済評論家の藤巻健史。恐らく本人は金融経済学が苦手に違いない。藤巻健太の所属は日本維新の会。そう言えば、橋下元大阪市長も「サイン・コサイン・タンジェント? 使った試しがない」と発言し、物議を醸したことがある。数学嫌いは維新の会の伝統なのかもしれない。一時はゆとり教育でπ=3と教える時代があった。数学を軽んじることで、日本は衰退を加速したと言える。一方で、日本の教育では、子供に対して「お金の仕組み」を教えることが殆ど無い。「三角関数」も「お金の仕組み」も、同時に教育する必要がある。