23日知床半島の沖合で、26人を乗せた観光船が「船首が30度ほど傾いている」と伝えたのを最後に連絡が途絶えた。今日になって、観光船の名前の入った救命いかだが見つかり、潜水士が岩場にいた1人を救助したが安否は不明だ。荒天の中で沈没した恐れがある。また、この観光船は、過去に座礁したときの船首部分の傷が修復されていなかったとの情報もある。この事故で、2つのことを思い出した。1つは、5~6年前に行った村上の笹川流れの乗船体験。港の中は穏やかだったが、外海に出ると大きなウネリがあった。まるで大海に浮かぶ木の葉のようだった。沈没したら終わりだなと観念した。でも、同時に自分がそんな目に遭うはずが無いとも思った。人間は最悪の事態からは目を反らすものだとも感じた。もう1つは日航機の御巣鷹山墜落事故。この航空機はその7年前にしりもち事故を起こし、後部の圧力隔壁を修理していた。墜落は圧力隔壁の破損と垂直尾翼の脱落が原因だったとされている。事故は事故を招くのだろう。まずは26人の安全を祈りたい。
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