円安に歯止めが掛からない。2月末に115円だったが、今は130円だ。たったの2ヶ月足らずで15円も円安になった。以前の日本は円安の方が良いと言われていた。でも、企業の海外進出で必ずしも円安が日本にとって有利とは言えなくなっている。円安の最大の原因は、日米の金利差にある。でも、黒田日銀総裁は金融緩和を続け金利を上げないと言う。エネルギー、資源、小麦粉が上がり、物価は上がるが、賃金は上がらない。鈴木財務相は「悪い円安だ」とコメントしている。暗に鈴木は、日銀が金融政策を引き締め方向に転換して、為替レートを円高方向に誘導すべきだと主張している。黒田と鈴木の意見はあべこべだ。問題は、消費低迷と低所得者の困窮と企業の収益環境悪化だ。であれば特効薬は、消費税減税と基礎年金の全額国庫負担だ。果たして岸田首相と鈴木財務相は、この円安を乗り切れるのだろうか。乗り切ってほしい。全く期待は出来ないが。
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