韓国では5月10日に尹錫悦が新大統領に就任し、5年間の文在寅政権が終わろうとしている。韓国の歴代の大統領は退任すると、それまでの罪が裁かれ牢獄入りすることが多い。政治的報復の意味もあるし、韓国の大統領は絶大な権力を持つので、その気になるとやりたい放題で歯止めが掛からなくなるからだろう。あと20日で退任する文在寅が最後の悪足掻きをしているようだ。共に民主党が検察捜査権剥奪法案を、国会で可決し来月3日の文在寅政権最後の閣議で公布することを目指すと党議決定した。同法は、腐敗、経済、公職者、選挙、防衛事業、大惨事災害の6分野についての捜査権限を検察から剥奪するもの。新大統領が就任すると拒否権発動で同法が成立しないと思われるから急いでいる。思い起こすと文在寅はやりたい放題だった。文在寅政権は、立法・行政・司法の権限を独占し、マスコミをコントロールし、独裁政権を作り上げてきたが、その過程でさまざまな不正があった。産業通商資源部ブラックリスト事件、月城原発1号機廃炉に関わる経済性評価の捏造や蔚山市長選挙への介入など、検察は現政権の圧力で中断させられていた。李在明前知事についても多くの捜査が待ち構えている。立つ鳥跡を濁さずという諺があるが、文在寅は跡を濁して暗まそうとしている。
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