センバツは大阪桐蔭が圧倒的な強さで優勝した。1回戦こそ対鳴門3-1だったが、2回戦不戦勝、準々決勝は対市立和歌山17-0、準決勝は対國學院久我山13-4、そして決勝は対近江18-1の圧勝だった。昔から高校の硬式野球は関西勢が強いと定着している。関西の高校では甲子園に出られないレベルの選手は地方の高校へ野球留学したものだ。その典型例が苫小牧に行った楽天のマー君だ。ところが、時代は変わるものだ。大阪桐蔭のベンチ入り18人のうち14人が府外出身者とのこと。以前の大阪桐蔭は関西を中心に選手を集めていたが、今は全国に手を伸ばしているという。関東の強豪校は「勘弁してくれ」と嘆いているようだ。強豪校には優秀選手が集中する。大阪桐蔭だけではない。浦和学院には九州勢が多い。沖縄出身者は沖縄県外に留学してしまうので、甲子園で沖縄が勝つことが少なくなった。昔特待生制度が問題になったことがある。強豪校が特待生を集め過ぎるので、特待生は1校当たり2人までというルールがあったような気がする。それもなし崩し的に消滅させられてしまったのかもしれない。高校野球の在り方を再考すべき時期を迎えていると思うのだが。
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