藤井聡太三冠が豊島竜王を破り史上最年少の四冠が誕生した。藤井棋士の去年までの対豊島棋士の戦績は1勝6敗で、藤井は豊島を大の苦手としていた。ところが、今年に入って勝ちが先行している。竜王戦では何と無傷の4連勝だった。藤井の成長が如何にずば抜けているかを物語っている。藤井は超高速パソコンを自ら組み立てて、AI相手に腕を磨いているという。羽生九段は竜王戦を振り返り「序盤の深い分析、中盤の細かい駆け引き、終盤の鋭い切れ味と実に高度な内容の対局が続いた」と評価している。あの羽生九段が「非の打ち所がない」と言っているのだから、藤井は別次元の棋士に到達したのだろう。師匠の杉本八段は、藤井の強さの根源は「楽しめる強さだ。楽しいから、いくらでも研究が出来るし、終わった後でも反省が出来る」と言う。更に「藤井はタイトルを取ることだけには拘っていない。より強くなりたいという気持ちが原動力になっている」と言う。MLBでタイトルを総なめしている大谷翔平選手と根がソックリだ。藤井棋士と大谷選手は、コロナでへたった国民を勇気づけている。
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