COP26で気候行動ネットワークCANが、岸田首相の演説に対し「化石賞」を贈ると発表した。化石賞は気候変動対策に後ろ向きと認められた国に対し非難と皮肉を込めて授与される賞で、日本はCOP25に続き2回連続の受賞となった。岸田は「気候変動という人類共通の課題に我が国として総力を挙げて取り組んでいく」と述べた。更に「アジアなどの脱炭素化支援のため、今後5年間で最大100億ドルを途上国に支援する」と表明した。100億ドルとは大盤振る舞いだ。岸田の主張は如何にも気候変動対策に前向きに映る。これが何故「化石賞」なのだろうか。「宝石賞」の間違いではなかろうかと思った。ところが、CANは「岸田が意味する支援とは、日本が石炭火力を使い続ける理由にもなる」と捉えたようだ。でも、化石賞の真打ちは、温暖化ガス排出量のビッグ3である米国、中国、インドのはず。この賞は、何か揚げ足取りのような気がする。岸田はいっその事、100億ドルを取り下げてみたらどうだろうか。
コメントをお書きください