カミサンがまたお茶碗を割ってしまったので、近くのデパートへ買いに行った。長いこと物色したが好みの物が見つからない。やっと巡り会えたが、今度は店員がいない。女性店員は他の客と話し合っている。フリーなのは恐らく80歳に近い白髪の男性店員。仕方なく声を掛けた。ところが、見かけに似合わずテキパキとしている。商品情報にも精通している。気持ちよく買うことを決め、会計していると、白髪の男性店員は迷っているような他の客に声を掛けた。見かけと違い目配りが出来るのだ。80歳近くの男性でも出来るのだと感心した。世の中は定年延長がトレンドになっている。ノジマでは10月から雇用の年齢制限を廃止し、新規採用でも80歳以上を受け入れるとのこと。シニア雇用の拡充に取り組む背景には人手不足があるからだ。でも、ヒトの老い方は人それぞれだ。老いて老ける人もいるが、老けない人もいる。所謂多様性の時代だと思う。ダイバーシティそのものを見た気がした。翻って自分はどうなのだろうと考えた。体力的には衰えたが、まだまだ世の中に役に立つ存在であると思えてきた。白髪の老人に元気を貰った。さあ自分も頑張るぞ。
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