みずほ銀行で今年8回目となるシステム障害が発生した。これまでの7回の障害の原因究明がなされない中での8回目だらから事態は相当深刻だ。とうとう金融庁は、みずほ銀行のシステム更新計画の是非を金融庁が判断するという異例の処分に踏み切った。でも、原因は明確だ。システムの統一化をしなかったことと、つなぎ合わせに約1兆円もの巨大システムを作ってしまったことだ。みずほ銀行は、第一勧業銀行と富士銀行と日本興業銀行の合併により誕生した。各行のシステムは、勧銀が富士通、富士は日本IBM、興銀は日立だったが、複数の異なるシステムを生き残らせたままゲートウェイ・システムと呼ばれる中継プログラムでそれらを繋ぎ合わせた。本来ならば、一つに集約するのが常識だったが、それをしなかった。みずほは合併したといっても上辺だけで、今でも3行で主導権争いをしている。無理矢理つなぎ合わせたシステムは、現代の大和戦艦と揶揄されている。全体像を知る者は一人もいないと言われている。各行のシステムに拘らなければ、現在では複数のパソコンで安価にシステムを構築出来る。ITを理解・利用出来ない経営者がみずほを廃行へと導いていると言える。
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