総裁選の4候補による討論会で、改めて4候補の主張が明らかになってきた。発言をすれば、その人の思考や視野の広さが分かる。満点ではなくても、半分程度納得出来れば、何となくその人を信頼出来るような気がするものだ。その意味で、今回の総裁選は自民党の支持率向上に寄与したと感じる。皮肉なことだが、説明責任を果たせなかった菅首相の後継者選びだから、結果的に菅は「開かれた自民党」に貢献したと思う。4候補の討論までは良かった。だが、勝ち残った岸田の人事は、国民から見れば惨敗そのもの。キーとなる幹事長に麻生派で曰わく付きの甘利を起用した。その他の主要役員も安倍・麻生派が占めるという。これでは、まるで安倍の傀儡政権そのもの。国民は、少なくとも政治の私物化と決裂したかったはずだ。それが、総裁選の翌日に見事に裏切られた。一説では、河野は自民党から葬られるという噂もある。岸田は総裁選で天衣無縫と揮毫した。天衣無縫とは「性格が無邪気で飾り気が無いこと」だが「信念が無く全てを権力者におもねる」と読むべきだと分かった。
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