中国が何とTPP加盟申請を表明したのには驚いた。続いて台湾もTPP加盟申請を表明したが、中国が台湾の加盟に反対したのは二重の驚きだ。台湾の申請はTPPに加盟する基盤があるから理解出来る。でも、中国には申請する資格も無いし、中国自体が未加盟国なのに台湾の加盟に反対するのは道理に外れている。そもそもTPPは市場の自由化を求めている経済協定だ。中国がTPPの加盟条件をクリヤーするには、国内市場を開放し、規制緩和し、国有企業を改革する必要がある。土台無理な話だ。10年いや50年早い話と言える。では何故中国は台湾に先立ってTPP加盟申請をしたのだろうか。恐らく台湾が申請するとの情報を得て、その妨害をすることが目的だったのだろうと憶測できる。もし台湾が先に申請し加盟してしまうと、台湾は中国とは別の一つの国だと世界が認めてしまうことになる。申請を阻止するには、中国が先に申請することにより、後から台湾が申請しても「台湾は中国の一部だから二重申請は認めるべきではない」という屁理屈が一応成立する。今やTPP加盟は台湾の国運がかかっていると言えそうだ。
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