日本の2回目ワクチン接種率が55%を超えた。11月には希望者全員へのワクチン接種が完了する見通しだとか。菅首相は「ワクチン接種の証明」や「検査の陰性証明」を活用し、制限を緩和していくと公言している。とは言うものの来日者には14日の隔離期間が課せられているのが現状だ。ところが、イタリアやオーストリア、フランスではワクチンパスポートがあれば、隔離が免除され、現地到着後もすぐに行動出来るという。世界32の国・地域を自由に往来出来るのだ。でも、日本ではワクチンパスポートが一般化されていない。そもそも日本にワクチンパスポートがあるのかすら判然としない。調べてみると、存在はするのだ。海外に渡航する人は、接種済証とパスポートと申請書を提出すれば、自治体からワクチンパスポートを入手出来るらしい。ここまで出来ているのに、何故国内でワクチンパスポートが活用出来なのかが不思議でならない。そう言うと、必ず反対意見が出てくる。例えば、ブレークスルー感染があるからワクチン2回接種は万能ではないと。だが、ブレークスルー感染の発生率を考慮すべきだ。ブレークスルー感染は稀。科学的、論理的に対策を進めないと、声の大きい者が主流となる不条理が生じる。日本政府はコロナ対策で科学的アプローチに失敗したが、その過ちをワクチンパスポートに繰り返してほしくない。せつに思う。
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