長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行なわれた。例年は式典の中継を見ない。今年は菅首相の挨拶に興味があったので見てみた。広島式典に続き、菅が失態を曝すのではと思ったからだ。まず長崎市長が長崎平和宣言を読み上げた。核兵器禁止条約に署名・批准していない政府に対し、来年開催予定の第1回締約国会議にオブザーバー参加するよう求めた。また、国が定める被爆地域外にいたため被爆認定されていない被爆体験者の救済も求めた。市長はテロップ通り正確に宣言し、落ち着いて説得力のあるものだった。ところが、菅首相の挨拶ではテロップが流れない。広島で読み飛ばしたことの対策として、菅がNHKにテロップを流さないよう指示したか、またはNHKが菅の失敗を隠そうと忖度したのだろう。核兵器禁止条約と被爆体験者の救済には振れなかった。長崎市長と菅は、何もかみ合わず、挨拶文を垂れ流ししただけだった。しかも、菅は式典に遅刻した。意見交換を避けるために、ギリギリの時間設定をして、失敗したのだろう。菅首相は広島も長崎も平和祈念式典には全く興味が無いことが証明されたと言える。
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