政府は新型コロナ感染者が中等症であっても自宅療養を可とする方針を出した。厚労省の「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」によると、新型コロナ患者の重症度は、軽症、中等症Ⅰ、中等症Ⅱ、重症の4段階に分けられる。軽症は、発熱はあるが呼吸困難ではない。中等症Ⅰは、肺炎や呼吸困難があり抗ウイルス薬のレムデシビルを投与。中等症Ⅱは、呼吸不全のために酸素マスクなどによる酸素投与が必要でステロイド系の抗炎症薬デキサメタゾンを投与。重症は、ICUに入り人工呼吸器やECMO。今までは、軽症は自宅またはホテルに監禁し、中等症は入院させていた。それを全て自宅療養に変更するという。まさに大変換だ。言い方を変えれば、中等症患者を見限るということだ。更に言えば政府が医療崩壊を実質的に認めたということだ。しかも、医療体制を構築出来ず、打つ手が無くなったため政府自身がトリアージを始めたということだ。当然医療関係者から猛反発が出ている。これも例によって即撤回の道を歩むことになるのだろう。先日の会見で、菅は「自分には事態を収める自信がある」と宣った。でも舌先が乾く間もなく、トリアージだ。最早首相の座にいること自体が重罪と言える。
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